コラム COLUMN
目の中にフケ?視界が欠けるのはそのせい?~緑内障について3~
こんにちは。
豊平区の「いなとみ眼科」です。
緑内障には、さまざまな種類があるのをご存じですか?
緑内障は、眼圧が高まり視神経を圧迫して視野が欠ける病気で、40歳以上で発症しやすく、日本人の失明原因の1位となっている病気です。
なかでも、目の中のフケ(落屑(らくせつ))が原因となって生じる緑内障があります。
今回は、緑内障シリーズの第3回目として、落屑による緑内障についてご紹介します。
落屑(らくせつ)とは学術用語で、フケのように角質がはげ落ちることを指します。
落屑が眼の中に存在すると、瞳孔がひらきにくくなったり、緑内障を引き起こしたりするなど、さまざまな症状の原因となります。
眼の中に白いフケのようなものが、あちこちに出現することから「落屑(らくせつ)」と呼ばれており、加齢に伴って増加します。
緑内障にはさまざまな種類があり、大きく分けると以下の3種類があります。
(1)原発緑内障~はっきりとした原因がわからず、緑内障の9割を占めており日本人に最も多い。
(2)続発性緑内障〜ほかの疾患が引き金となり発症する。
(3)発達緑内障〜先天的な異常が原因で発症する。
それぞれ原因や進行する速度が異なるため、適切な治療を選択する必要があります。
落屑が眼の中に溜まっていくと、眼圧が上昇する原因になります。
眼圧が高くなると視神経が障害され、ほかの緑内障と同じように視野が欠けてしまいます。
これを「落屑緑内障」といいます。
治療法は、ほかの緑内障と同じように眼圧を下げることが有効です。
落屑は加齢に伴って増えていく傾向があるため、緑内障の早期発見のためにも、定期的に眼の検査を受診されることをおすすめします。
当院では、緑内障の日帰り手術にも対応しています。「低侵襲緑内障手術(MIGS)」も院内で行うことができるため、その日のうちにお帰りいただくことができます。
患者様やご家族のお気持ちに寄り添った診療をいたしますので、お気軽にご相談ください。
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